冬山キックオフ 雌阿寒岳山行

2022年度の冬山キックオフ山行「雌阿寒岳 野中温泉コース」山行報告です。報告はリーダー兼務のYさんから。山行前の天候判断から当日の安全確保と、今回のリーダー、サブリーダーは大変だったと思います。経験値爆上りですね。

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今回の山行でリーダーを務めました。

山行の数日前から天候を確認し、当日は、強風が吹き付けるのは間違いのない状況でした。あとは、晴れるのか、雪が降るのかが気掛かりでしたが、強風で雲が飛ばされ、晴れる予報となりました。強風で危険な状況も想定されましたが、晴れているのに山行を中止にすることは、参加メンバーの満足度が下がるような気がして、決行することにしました。

当日は、未明に降った新雪の中を歩くコンディションで、薄い氷の上に新雪が積もっている箇所も多く、神経を使う場面がありました。自分を含め、チェーンスパイクを持っているメンバーは、早々にチェーンスパイクを装着し、これにより、足元状況がかなり安定します。チェーンスパイクは意外にも優れものです。調べると、値段はピンキリで、高価なものでは、スパイクが大きく、かつ、数も多く、軽アイゼンの代わりになるのではないかと思います。チェーンスパイクを持っていない方、ぜひ購入の検討を!

 標高を上げて行っても、風が強まる気配がなく、風がないということは、薄曇りの雲が飛ばされることなく、曇天の中を登ります。ただ、冬山の景色は、非常に美しいです。

それでも、7合目を過ぎると、強風が吹き付けるようになり、ハードシェル上下、グローブ2枚重ねのフル装備で登ります。休憩時に、素手になると、強風のため、すぐに指先の感覚がなくなります。

今回の山行は、冬山装備を必携としました。インナーを厚くすれば、ハードシェルは、夏用レインウェアで代用できるのでは?と思われるかも知れませんが、レインウェアは、防風機能はあっても、防寒機能が十分ではありません。今回の凍てつく強風に耐えることはできなかったと考えています。また、インナーグローブの予備も必要と考えます。インナーグローブは、汗や雪で徐々に濡れていきます。濡れた状態で強風が吹けば、そのグローブは、何の役にも立ちません。必ず予備が必要です。

結果、強風による視界不良により、9合目で撤退しました。持参の温度計が、マイナス14℃でしたので、体感温度は、マイナス20℃近くだったと思います。

リーダーとして、9合目撤退の判断が正しかったかどうかはわかりませんが、安全に下山できたため、少なくとも、間違ってはいなかったと考えています。ただ、安全を考えると、もっと早くに撤退の判断をするべきだったように思いますし、一方で、メンバーの満足度を考えると、ピークを目指すべきだった?という邪念もあったりもします。

安全登山に向けて、これからも会の皆さんとともに、メンバーシップ、リーダーシップの研鑽が必要ですね。

以上

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次は、吹上温泉「白銀荘」に泊まって温泉も楽しむもんね! パウダースノーに期待大の前十勝岳BC、三段山スノーシューハイクです。

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