佐幌岳スノーシューハイク報告

3月12日(日)

天候:    曇りのち晴れ

行程:    8:00 狩勝峠集合、8:20 狩勝峠出発、11:20-11:40 佐幌岳山頂、14:10 狩勝峠到着・解散

参加者:  計9名

朝の十勝平野は晴れでしたが、狩勝峠は残念ながら霧の中。日差しもなく風が吹き付ける峠の体感気温はとても低く、防寒着を着込んでのスタートとなりました。「太陽が上がってくれば晴れてくるはず」というTさんの言葉を信じて、真っ白な世界に出発です。

サホロ岳

狩勝峠からなだらかな稜線上を北上していきますが、進行方向右手には巨大な雪庇が張り出していました。冬の間は西風が強く吹き付けているので、東側に張り出した雪庇ができているそうです。なるほど!

雪庇は遠くから見ると一目瞭然なのですが、近くから見ると境目はあまり判然としません。雪庇の写真をうまく撮ろうとして身を乗り出しているそこの貴方、雪庇に近づいていますよ!!

雪庇

暖気が繰り返しやってきていたため雪質はザラメ状になっており、踏み固められていることもあってスノーシューが要らないのではないかと思えるほどでした。このような雪質のときは落とし物に注意です。

記録係の私、スマホでこまめに写真を撮ってはポケットにしまっていたのですが、雪庇の写真を撮ったあとパンツのポケットにしまおうとしたところで手を滑らし、スマホを斜面上に落としてしまいました。するするする~と滑り始め、加速する私のスマホ。とっさに斜面にスライディングして確保しました。「こんなに焦っているKさんを見たことがない」などと言われ、恥ずかしい思いをしました。

みなさんどんな紛失対策をしているのかな~とお聞きすると、ネックストラップを使っていらっしゃる方がちらほら。便利で失くさなくていいですね。

そんなこんなで稜線を進んでいきますが、なかなか視界は晴れてきません。目標が見えず同じような景色が続くので、しんどい時間が流れます。唯一の癒やしは綺麗な樹氷ができていたこと。強い風が吹き付けてできた樹氷は一定方向に育っているので、歯のような形になっていました。

樹氷

行程の半分以上を過ぎた桜山の頂上で、ようやく日が差してきました。左手の東側に夕張山地もうっすら見えてきて、佐幌岳の山頂までもう一踏ん張りです。

出発から3時間、佐幌岳山頂にようやく到着。山頂の小屋は屋根近くまで埋まっていて、「入りたかったら掘り起こして」と言わんばかりにスコップが1つ脇に置かれていました。小屋から少し進んだ山頂では、先程の夕張山地に加え、糠平の山々、そして十勝平野を覆う雲の上にちらりと日高山脈が山頂をのぞかせていました。諦めずここまで登ってきて良かった!

サホロ岳山頂

20分ほど山頂で景色を楽しんだあとは、来た道を狩勝峠まで戻ります。このときには雲が上昇して天気は回復傾向で、左手に十勝平野と前方に帰るべき稜線が見えてきていました。稜線が見えてきたときの一行の感想は…「こんなに進んできたっけ?」。進んでも進んでも似た景色が続き、先が見えない辛さ。曇っていても辛抱、晴れていても辛抱ですね。

登るときに歯のように成長していた樹氷は、下るときには日光を浴びてすっかり溶けていて、粉々になった氷が雪の上に散乱していました。

みなさん疲れからやや無口になりながらも、2時間半をかけてようやく下山。体力的にはなかなかに大変でしたが、天気にも恵まれ、充実した山行でした。ご一緒してくださった皆さま、ありがとうございました。

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次は歌云内スノーシューハイクです。こちらもサホロ岳に負けず劣らずロングコースです。

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