ポンポン山&サワンチサップ スノーシューハイク報告
リーダーOさん・サブリーダーYさん・記録 S
メンバー Tさん・Sさん・Wさん・Kさん・Kさん・Nさん・Nさん 計10名
1月26日(日)天候 曇り 道の駅「摩周温泉」集合 8時00分
登山口出発 9時00分
ポンポン山 10時30分
サワンチサップ山 12時30分
駐車場到着 15時00分
8時道の駅「摩周温泉」集合、各自車で登山口近くの駐車場へと向かいます。車を止めた場所から登山口までは雪が少ないので、スノーシューを持って移動します。
登山口へ着き、スノーシューを履いて準備OK。TさんNさんKさんがビーコンチェックをしている時です。…あれっ?ストックがない、エーッ‼駐車場に忘れて来たかも…履いたスノーシューを脱いで走って戻ります、車に立てかけてあるのが見えます。みんなを待たせているのでまた走ります。登山前に無駄な体力を消耗してしまいました。いつもですが、本当に忘れ物には気をつけたいものです。反省。
お待たせしました。気を取り直してYAMAPを起動させて9時00分、登山開始します。
出発しまーす(^^)/ 地熱帯
ポンポン山と言う可愛らしいネーミングの由来について
アイヌ語でポンポツヌ(小さく各所に湧き出す温泉)と言う意味があるらしいです。もう一説は山の上に立って強く踏むと、地面の下の一部が空洞になっていて「ポンポン」と音が鳴ると…ほんとかなと、スノーシューを履いたまま強く踏んでみましたが、ポンポンと言う音は感じられませんでした。ここは厳寒期でも地熱が高く雪が積もらない為、マダラスズと言うコオロギの鳴き声が聞けると言う事で楽しみにしていましたが、これも残念ながらその鳴き声を聞く事は出来ませんでした。
この日は北風の予報でお天気は曇り、少し寒いかなと風を心配していましたが林道は無風、歩いていると暑いくらいです。しばらく森の中を歩いているとトドマツが多く見られます。Tさんがトドマツの香りがすると言い(Tさんの嗅覚凄いです。)そのトドマツの精油から作られたスプレーがあると教えてくれました。トドマツの枝葉をこすって嗅いでみると森林のとても良い香りがしてきて、これは癒されそうです。
ポンポン山までは緩やかなトドマツの林の中をゆっくり登って行きます。歩き進んで行くとだんだんと雪が少なくなってきて、急に開けた景色が広がります。ここは地熱や噴煙で雪が解け冬でも雪が積もらないと言う事で、綺麗な緑色をしたコケやあまり見たことのない植物も生えていて、ここはもう春かと思うほどです。
ポンポン山からサワンチサップへ
そして、ポンポン山から見えるその先には雪に覆われたサワンチサップ山が見えます。
サワンチサップ山はポンポン山とは別世界です。SLのYさん先導で登りますが、積雪もありなかなかの急登、スノーシューで登るのも容易ではありません。登っている途中でTさんから、「次の休憩でじゃくそうテストをします。」と…じゃくそうって何?聞き慣れないけど…と思ったら弱層テスト(コンプレッションテスト)でした。雪山三種の神器でもある3mのプローブを出し、シャベルで雪を四方に四角くカットしてそのやり方を見せてくれました。弱層テストは積雪層の安定性を調べるものでバックカントリーをする人には必須です。それに併せて雪質についても、雪の性質版みたいな物を取り出して雪の結晶と照らし合わせたり、雪の温度を計測していました。
雪崩はスノーシューで山へ行く人にも他人事では無いので、雪山へ入る時には注意が必要です。
もしも雪崩が起きた時には、ザックやストックははずす!上着のファスナーは閉める!との事。
以前にも聞いた事がありましたが、竪谷さんから「山では臆病であれ」と、確かに冬山に限らず山へ行くときは常に念頭に置いておくべきと改めて考えさせられました。
そこから先もなかなかの急登でスノーシューを脱いでアイゼンとの話しが出ましたが、装備品にアイゼンと書いてあったのに見落とし、持って来ませんでした。すみません、なので皆さんでつぼ足で登ります。ここからはTさんが先導となって急斜面をジグを切りながら登って行きます。積雪もあって急登の為、かなり滑りますが急な斜面は雪山訓練で練習したキックステップが役立ちました。
12時30分サワンチサップ到着です。曇ってはいましたが山頂からの景色は屈斜路湖や藻琴山が綺麗に見えました。休憩している間、少しだけ晴れ間が出て、写真を撮ろうと思った頃にはもう曇っていて、山の天気は本当に変わりますよね。あとでなんて思わず晴れ間が出た時に撮るべきでした。

山頂は風もそれほど無かったのでここで30分ほど休憩を取り、下山はスノーシューとつぼ足と尻滑りする人、それぞれのスタイルに合わせてスノーシューをデポした所まで降ります。あんなに登ってくる時は大変だったのに、下りは早い。斜面が急の為、下りはこれも雪山訓練で練習したヒールキックを使います。そしてやっぱり尻滑りは最高に楽しかった。ただジャンプした時に打ったお尻が今もちょっと痛いです。尻ボー持って行けば良かった。
一列で下山する風景 楽しい大人の尻滑り
帰りはポンポン山で集合写真を撮り、スノーシューを脱いでつぼ足で来た道を戻りました。

今回も冬山に関して学びの多い、山岳会ならではのとても楽しい山行となりました。

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