前十勝バックカントリー

活動記録(2023/01/9)

0730 登山口(吹上温泉白銀荘前)発

0955 1400m地点着→滑走開始

11:05 白銀荘着

7:30、アバランチレシバーチェックをして出発しました。 私の山スキーは、シューの代わりです。以前までBCは他人様がやるものと思っていました。しかし会でBCを実施することで初めて参加しました。新雪はゲレンデの脇で遊びながら滑るだけで、本格的な新雪デビューです!

久しぶりの十勝岳、吹上温泉も懐かしい。山スキー3名、スプリット1名です。近くでスプリットを見たのは初めてのため興味津々です。前日、北海道はどこも好天で、十勝岳周辺も大変良かったそうです。当日は低気圧が近づいているため、うっすら雲がありますが、思いの外風が弱めでした。

Wさんの話では、ここ数年で最高のコンディションであり、ガリガリになる場合が多いこの地帯ですが雪が深いのは珍しいとお墨付きの言葉。冬山登山の鉄則「汗をかかない」・「転ばない」を実践したためペースはゆったり。そのおかげで会長からスキー歩行術や、雪山活動のポイントをレクチャーして頂き進めました。

樹林帯を抜けると斜面には雪しかありません。雪はフカフカ。滑走跡は何本もあります。TGさんの進む道がルートになります。それにしてもTGさんはどんどん進みます。この姿を見て、常に鍛えている人は違うんだなと実感しました。

 高度が上がるにつれて風が少しずつ強くなりました。ちょうど1400メートル付近でかなり風が強くなってきたため、ここから滑走することにしました。会長が弱層チェックをしてくれました。その結果「弱層あり!」。雪崩講習会に参加している私は少し身震いしました。シールを剥がし袋に収めるのですが、皆さん慣れた手つきでしまいます。しまい方を教えていただきました。その後コースを定めていよいよ出発です。

ボードのWさんがスタートしました。「すごい!雪の上に乗っている!」が第一印象です。次にスキー隊が続きました。案の定上手く滑走できません。「スキー板の面を使い雪面を捉え、圧をかけないで板の上で重心の前後運動をやさしくしましょう」と会長から助言を頂きました。確かにターンがしやすくなりました。また「新雪で”急”がつく動きは避けましょう。縦に落ちていく感じ」の助言で滑ると”浮く”感じがしました。ゲレンデとは逆の発想なのか?と思いました。所々で止まり、みなさんの滑りを確認しながらあっという間に駐車場に着きました。 

 BCは、かなりの面白さです。また練習したいなと心で思ったその時、会長さんが

「jjさん、ひとりで行ったら駄目ですよ。何かあっても助けられないですからね」との言葉。すべて見透かされていました!! 私は自宅で懸垂下降遭難事件の前科があります(笑)あぁ誰かご一緒できる方いませんか。

 夏の十勝岳からの風景も素敵ですが、冬の十勝岳は凜として素晴らしい。しかし年末には遭難事故があった場所です。今回は会山行で、山に精通されている方々と行動しました。安心安全に活動ができた幸せな山行になりました。

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今月以降、スノーシューハイクやBCが毎週末のように予定されています。

冬はリスクが格段に高くなります。お互いの知識や経験を分かち合いながら、冬山を安全に楽しむことができるのは、山岳組織に所属する大きなメリットです。

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