南岳山行報告
2024年4月28日
コース オンネトー国設野営場~南岳往復
標高 1238m 距離9・9km 登り下り標高差923m
リーダー K サブ Y 記録 O
参加者 S、I、Y、S、F、T、T、S、N、N、M(以上14人)
天気 晴れ後曇り スタート時気温7℃
行程 7時 雌阿寒温泉登山口集合
7時22分 オンネトー国設野営場出発
10時35分 南岳登頂
14時2分 下山 オンネトー国設野営場
桜開花を間近に控え、春めいてきました。今回の山行は南岳です。14人と多くの会員が参加しました。天候は薄く雲がかかっていましたが、日差しはきっちりと実感できる絶好の天気。大半の会員が南岳は未経験で、頂上からの展望はどんなものでしょうか。期待を胸に出発しました。
<晴れわたる朝、準備運動>

例年に比べて雪も少ないということで、歩きやすいコンデション。エゾマツ、トドマツの樹林の中、松ぼっくりや枯れ枝を踏みしめながら進みます。5合目あたりから、残雪が現れました。滑らぬよう気をつけながら登ります。じんわりと汗もかいてきますが、気温は高くなく、時折、微風も感じて、疲れをやわらげてくれます。
<コルまで間近の雪渓>

阿寒富士、雌阿寒岳の分岐点に到着したのは9時40分くらいでしょうか。ひと休止入れて、これからが未体験ゾーンとなります。見下ろしと東方に目指す南岳が姿を現します。
ここからいったん、雪渓を下り、山頂までのルートを探ります。ふと見上げると、普段見ることのない阿寒富士の東面の火口が姿を現しました。西側から眺めればコニーデ型の端正な形を見せますが、裏側にはごつごつした岩肌をみせ、荒々しい一面もあるのです。改めて火山なのだと実感しました。
<円錐形の右が南岳>

<阿寒富士東面>

生い茂るハイマツ林をかき分けるように前進すると火山灰の砂地が増えてきました。砂に足を取られるので、負荷が増します。歩き方に注意し、時には斜行しながら、頂上へ。
<左が阿寒富士、右が雌阿寒岳>

到着したのは10時35分ごろ。曇り空になっていて、視界全開というわけではありませんが、阿寒富士や雌阿寒岳、剣ヶ峰を眼前に望み、雌阿寒岳は阿寒富士同様、裏から見ると、お椀型に凹んだ形で、噴火した形跡が如実にみてとれます。雄阿寒岳は霞んで見えました。

30分ほど休憩。食事をしたり、写真を撮ったりしてすごし、下山。途中、眼下にオンネトーが見えました。鮮やかな青色の湖面はどこから見ても登山者の心を魅了します。登山口到着は午後2時すぎ、全員無事下山となりました。

付記
記録担当者の小生がコル付近で、両脚の筋肉の不調を感じ、リーダーのKさんに伝えると会員から多大なるサポートを受け、山行を継続することができました。心より感謝します。
この中で、周知のことかと思いますが、個人的に以下のような教訓を得ましたので、念のため報告します。
①痙攣しそうになった時、あるいはなる前に芍薬甘草湯を飲む。
②脚部に不安がある方は、もしものために湿布を携行する。
③脚の負担を軽減するため、サポーターを着用する。着脱が簡易なのが使いやすい。
以上
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編集後記
普段見ることのない角度からの阿寒富士
爆裂火口から流れ出た水流が作る砂れき地が印象的でした
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