標津岳登山日記:幻想的なガスの中での冒険
標津岳登山日記:幻想的なガスの中での冒険
2024年6月9日(日曜日)
今回の参加メンバーは頼れるリーダーのYさんとサブリーダーSNさん、それにSHさん、久しぶりに参加したOさん、そして私、Nの5人です。1週間前の山開きでは駐車場が満杯になるほどの賑わいで、なんと100名以上の登山者が集まったそうですが、今日は天気がいまいちのためか、私たち5人で山を独占できるという贅沢な(?)状況でした。


登山口には清潔なトイレがあり、ありがたい限り。曇天で雨が降るかもしれないという予報にも備えて装備、それにダニ除けスプレーもしっかりと準備して7時過ぎに出発。ゆっくりと1合目ごとに小休憩を取りながら進みました。
5合目までは薄いガスに包まれ、マイナスイオンたっぷりの空気を胸いっぱいに吸い込みながら歩きました。幻想的なガスの中に広がる笹の原とシラカンバの風景はまるで夢の中にいるようでした。5合目には8時20分に到着。先日の「観天望気」の研修が役立つかと思いましたが、この日はガスの中で視界が限られていたため、風や雲の流れに注意しながら登山でした。




8合目あたりで天候次第で山頂まで行くかどうかはリーダーの判断に委ねました。幸運にも山頂までハイ松が風から守ってくれたおかげで、10時前に無事に山頂に到着!山頂からの展望は望めませんでしたが、楽しく記念写真を撮り、笑顔が絶えないひとときを過ごしました。標津岳の登山道はとても整備されていて、地元の方々の配慮に感謝です。


8合目まで戻って軽食タイム。下山は余裕をもって行動できたためか、登っている時には見過ごしてしまった花々をたくさん見つけることができました。特に今年最後の桜が見られたのは感動的でした。水滴をまとった花の姿は本当に愛らしくて、写真撮影のためスマホも大活躍でした。また、さまざまな鳥の鳴き声も聞こえ、特にカッコウの鳴き声は耳に心地よかったです。それに途中で見つけたクマゲラが木にあけた大きな穴には一同びっくりでした。





徐々に下山してくるとガスが晴れて一気に展望が開け、西別岳を中心に北見方面と根釧方面の両方の大地が目の前に広がりました。
12時40分に雨にあたることもなく無事に下山(往復約11.8㎞の道のり)。山頂での展望が望めなかったこと以外は、さまざまな風景や音、雰囲気を堪能することができました。久しぶりに参加したOさんとも一緒に楽しむことができ、素晴らしい一日となりました。
山岳会は山行だけでなく、地図や天気を読みがしっかりと勉強できることも大きなメリットです。次回の登山も楽しみです!
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編集後記
地元の方々が登山道を整備してくださり、一躍人気の山になった道東の標津岳です。風や雲の流れを読みながらガスの中を登ったこの日。残念ながら眺望はききませんでしたが、晴れているときばかり登っていると分からないことに気づいて、登山者としての力量がグ~ンとアップするのはこんな日なんです。
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