江鳶山スノーシューハイク報告

2025年3月9日(日)

コース概要と当日の天候

コース 清里町農道から江鳶山(えとんびやま)往復

標高:530m  距離:6.1km 登り下り標高差:410m

リーダー:K サブ:O 記録:O 参加者:K,N,N,M,T,T (以上計9人)
天気:曇り スタート時気温:マイナス3℃

行程
 8時 道の駅パパスランドさっつる集合
 8時25分 清里町内農道出発
 10時50分 530ピーク(ここから下山)
 12時30分 下山

出発前の準備と昨年のリベンジ

 当日の天候は薄曇り。太陽が透けて見える微妙な空。道の駅の集合時には弱い風が間断なく吹いています。
 8時集合でしたが、早めに集まったので、清里町内のスタート地点へ。駐車エリアが狭いので3台に分乗し、移動しました。この時点で晴れ間が広がりましたが、風は強まり、雪煙が舞う中、準備を進めました。昨年3月にも江鳶山ハイクは行われ、断念した経緯(ホームページ24年3月アーカイブ参照)があり、再チャレンジとなります。

風の強い中での出発準備
登山口の鹿柵ゲートまでは冬季は除雪されない

登山開始とルート状況

 スタート時点で、秀峰斜里岳の山頂部には笠雲が発生、強風が推測されますが、江鳶山はどうなのか。強風は続いていて、不安も抱えつつ、歩き始めました。農道上と思われるルートをまっすぐ歩き、鹿よけのフェンス(1人が通れる隙間あり)を抜けると、樹林帯に入ります。広葉樹が主の林で、風弱まりました。野鳥の姿も確認されました。

眼下に広がる平野、遠くにはオホーツク海を埋め尽くす流氷

 なだらかな斜面をいくつか越え、視界が広がった場所では雄大な斜里岳の雄姿が見え、思わず足が止まります。432ピークを過ぎたころから、樹林帯の中にもかかわらず、風が強まってきました。

斜里岳の雄姿

530ピーク到達と撤退決定

 10時50分ごろ、530ピーク到着。ここで風はさらに強くなっています。これからコルを通って山頂向かうに当たり、風が弱まる可能性は低いとみて安全確保の観点から下山することとしました。

下山と景色の楽しみ

 記念撮影後、小休止して下山スタート。途中、Tさんが弱層テストを行いました。今年はドカ雪の影響か典型的な現場とはならなかったそうです。

弱層テスト・見事な雪柱 (^^ゞ

下山ルートではオホーツク海を眼下に望み、右手には斜里岳の雄大な姿が広がりました。写真撮影をしながら慎重に進み、12時30分に全員無事に下山。昨年のリベンジ登山ではあったものの、山頂到達には至りませんでしたが、安全第一の判断が優先されました。

見とれるほどに美しい斜里岳を右手に下山

登山時の食料計画と反省点

1. 事前の食料・水分計画

過去の登山で水分補給や食事摂取に問題があった記録者は、今回、適切な計画を立てて臨みました。

  • 水分必要量
    • 計算式:体重(kg)× 行動時間(時間)× 5
    • 記録者(71kg)の場合、給水量は1,242~1,420ml
  • 行動食必要量
    • 計算式:体重 × 行動時間 × 5(kcal)
    • 記録者の必要量:1,597kcal

2. 実践結果と不足した摂取量

  • 朝食
    • 助六寿司(486kcal)、バナナ(116kcal)、みかん3個(168kcal)
    • 計770kcal(通常より多め)
  • 準備した水分
    • OS1 2本、ポカリスウェット1本、水1本(計2,000ml)
    • 実際に飲んだ量は1,000ml強(不足気味)
  • 行動食
    • 準備:こしあんパン(330kcal)、キャラメルクリームパン(324kcal)、アルフォートミニ(288kcal)、甘納豆(511kcal)、カップラーメン(340kcal)、おにぎり(190kcal)
    • 実際に食べた量:1,174kcal(不足気味)

3. カロリー不足による影響と対策

途中、左足の筋肉が硬くなり、エネルギー不足の兆候が現れました。そこで、こしあんパンの残りとアルフォートを摂取し、芍薬甘草湯を服用したところ、症状が急速に改善。この体験を通じて、登山中は 高GI値(血糖値を迅速に上げる食品) の摂取が有効であることを実感しました。

  • 高GI食品の例
    • あんぱん(GI値95)、チョコレート(GI値91)、大福もち(GI値88)、キャラメル(GI値86)
    • インスタントラーメン(GI値73)はやや低め
      今後は、全体の水分・カロリー摂取量を増やし、高GI食品を中心に摂取することを意識したいと思います。

当会の理念に共感し、ともに登山を楽しみ、学び、会を育てていくお仲間になってくださる会員を募集しています。初心者ベテラン問いません。

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