文科系ハイク 春採太郎

参加者9名

山に登るだけではないのが当会の特徴でしょうか。
地元釧路を知ろうという趣旨で、釧路段丘にある日本最大の砂岩岩脈の海岸ハイクをおこないました。

海食崖の断崖
いつもの山とは違い、いきなり海辺でお茶目に(?)はしゃぐ

釧路市天然記念物の【春採太郎 】と呼ばれている砂岩岩脈です。
釧路といえば釧路湿原ですが、釧路川東側の釧路段丘側太平洋岸は険しい海食崖となっています。
そこにある地層を貫いている砂岩岩脈をめざしました。
地層ができたのは古第三紀(6600万年~2300万年前)で日高山脈よりも先輩です。
古い火山で300万年前、比較的最近だと数万年前ですから、地球46億年の歴史が少し身近に感じられるような気がします。

思わずクライミング魂 (^^)/
トーチカ(コンクリートで堅固に構築した陣地)

春採太郎はいつでも行けるわけでもなく大潮で海面が下がった時を狙います。
本日11時頃が最も海面が下がるタイミングでした。
長靴や沢靴皆さんの装備はそれぞれ。
少しタイミングが早く、海面が高かったため長靴の人は浸水です。
囚人の足につけた鉄球となってしまいましたが、そんなハプニングも新鮮です。

コンブなどで滑りやすい足元
長靴の中、浸水…

途中春採の大滝がありますが、なんとこれは釧路炭鉱の坑内排水だそうです。
流れ落ちる岩には鍾乳石のような黄色い物質が付着していました。

足元は巨大な一枚岩

いよいよ春採太郎登場。
高さ20mほどあります。見えているのはほんの一部分で、陸地側にも海側にも続いているようです。
そして海底炭鉱内でも確認されているそうです。すごい規模ですね。
地層の割れ目に砂が上から入り込んだのか、下から液状化で入り込んだのか、諸説あるそうです。
そんなことを考えるのも地学のロマンですね。

春採太郎

さらに100m進み春採次郎も、こちらは小規模です。

鳥の発見もありました。
ショウドウツバメが見られ、海食崖上部には巣穴が多数ありました。
またハクセキレイもいて、海食崖の上から私たちを監視し警戒音をだしてましたので、おそらくこの鳥も巣があるようでした。

少しワイルドなルートでしたが、いつもの山に登る仲間だとなぜか安心できるのは、互いの信頼があるからこそだと思いました。

当会の理念に共感し、ともに登山を楽しみ、学び、会を育てていくお仲間になってくださる会員を募集しています。初心者ベテラン問いません。

仲間がほしい

もっと難しい山に登ってみたい

知識や技術を習得したい

冬も挑戦したいけど自分一人では不安

例会や研修会の見学も大歓迎です。ぜひお問合せください!!

問い合わせフォーム

コメントは受け付けていません。