萬系内796P-858P 山行報告
阿寒横断道路(国道241)脇の2つのピークをスノーシューハイクしてきました。
通称「萬系内」と呼ばれる、阿寒から摩周まで一望できる非常に眺めのいいこのコース。起伏が緩やかでスノーシューの足慣らしにも最適です。
スノーシュ―には平坦な場所を歩くのに適したタイプから、起伏のある登山用のスノーシューまで様々な種類がありますが、今回は雪の上をランニングするためのランニング専用スノーシューが登場しました。しなりがあってとても軽いのが印象的でした。
一年を通してトレランを楽しむRさんからの報告です。
当日は雲がほとんど無い快晴で、風もほとんど無かったため非常に歩きやすい天候でした。気温は-10℃くらいでした。
まずは駐車場から796mピークを目指して歩きはじめましたが、雪の下の笹薮に空気がたまっているような状態で、雪こそそこまで多くないもののスノーシューが埋まってしまって、ラッセルは非常に大変でした。
冬山は登山道がないので、地形図を見ながら歩きやすい適切なルートを見つけるのが、初級の山でもとても重要になります。
796mピークで休憩をした後、駐車場までトレースをたどって下りました。
一度駐車場に戻った後、一名が帰宅したため残りの5人で反対側の858mピークを目指しました。
目指すピークまではいくつかの小ピークを超えるのですが、うまくピークを避けるように、高度を上げすぎないようにルーティングしながら858mピーク手前のコル地形を目指しました。
ここも笹薮を踏み抜いてしまい、たびたびスノーシューが埋まるという非常に歩きにくい状態でした。
この辺り一帯は国立公園なので、景観を損ねないために国道から見えない場所に高圧線を引いているそうで、高圧線が森の中にあり目印となりました。
コルから最後の急登を登りきると、阿寒から摩周まで一望できる非常に眺めのいい858mピークに到着です。快晴だったこともあり、低山ながら非常に眺めがよくとても充実した山行となりました。
しかし、初級といえども歩きづらいこともあり非常に体力を必要とする山行でした。やはり冬山は行ってみないと分からない怖さとおもしろさがあると思いました。
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次回は冬山講習会です。アイゼン歩行、滑落停止訓練、アバランチトランシーバー訓練など冬山に必要な技術と知識を学びます。雪が少ない場所でのビバークを想定して、スノーマウントも作ってみたいと思います。
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