西別岳わくわく親子登山会を行いました
くしろ山岳会では、一般募集登山会「西別岳わくわく親子登山会」を開催しました。
7月開催予定でしたが、天候不良のため9/2に延期しての開催です。
登山愛好家は比較的時間に余裕のある中高年の方が圧倒的に多く、現役世代や親子での登山は、技術的なハードルや不安要素もあり、二の足を踏んでしまう方が多いのではないかと思われます。
そんな方に参考になる情報も交えて、西別岳わくわく親子登山会の報告をします。
「親子が一緒に楽しみ、思い出を分かち合える登山を広めたい」という思いで開催する、当会初の親子登山会です。
西別岳の標準ガイドタイムは登り1:30、下り1:00のトータル2:30。往復距離は6.2キロ。
初めて山に登る低学年の児童でも十分チャレンジできます。念のため、時間は余裕をみて標準ガイドタイムの2倍をみておけば問題ありません。今回の親子登山会では、こまめな休憩を含んでも1.7倍程度の時間でした。
初めての登山でもっとも大切なのは気象条件です。「大変だったけど見晴らしがよかった!」などという良い思い出を、最初にさせてあげることが重要です。一度でも良い経験をしておけば、多少の雨天などにも屈しない精神力が付くことでしょう。
体操をしながら、子供たちの装備を確認します。
登山口からしばらくは蒸した樹林帯を歩くので、こまめに小休止し、こまめに水分を取らせるようにします。
大まかなペース配分は大人が調整しますが、子供も自分のペース配分を考えられるように声をかけることも大切です。
具体的に数値化して区間の距離や高低差で説明するようにします。
『もうすぐだよ』と言う言葉は子供たちに伝わりません。「800メートルで頂上だよ」というときは「○○小学校から○○幼稚園くらいの距離だよ」など、分かり易い表現をあらかじめ調べておくのも良いでしょう。標高も「スカイツリーと同じ高さ」などと具体的イメージが出来るようにします。
コル地形(馬の背)では風が強く吹くことを親御さんにも説明します。山でもっとも注意すべきなのは風ですが、風の予測ができれば防寒具の着用タイミングなどが身につきます。ご自分たち家族だけで登山するときに活かせてもらえればと思います。

道の譲り合いでは安全な場所で停止することも自然と学びます。挨拶もですね。
地球が丸いことも実感。教科書で抽象的に習うより説得力のある経験です。
「景色を見るのがすごく楽しかった」「暑かった」子供たちの感想は正直です。
このような事業を、今後も継続して提供してゆきたいと考えております。
次回の定例山行は、9月16日(日)~17日(月)トムラウシ山「南沼キャンプ指定地」テント泊です。
くしろ山岳会では、新規会員を募集しています。
ご興味のある方は、問い合わせフォームから是非ご連絡ください!
➜問合せフォーム