三段山スキー・ボード山行
1/26 (日)十勝岳連峰の三段山へいってきました。
目的はもちろん、パウダースノーを楽しむこと。
メンバーは20代~60代。
前日は白銀荘へ宿泊し、夜は鍋を囲みながら冬山情報を交換。
これだけでも参加してよかったと思える楽しい夕べでした。
出発は翌朝6:30。
気温マイナス23℃の極寒でしたが、無風なのが幸いでした。
まずは、メンバーのアバランチトランシーバーのチェックをします。
各人が電波を発信しているかどうかの確認です。
最初の斜面(1段目)で弱層テストをしました。
人が滑走したとき、雪面には深さ70㎝まで影響があるといわれています。
深さ70㎝、直径30㎝の円柱を掘り出します。
次に、円柱上部を手首の力⇒腕の力⇒肩の力⇒腰の力と徐々に力を増やして、どこで円柱が破断するかチェックします。
ポイントはどの深さでどれくらいの力で破断するかです。
今回は手首の力で深さ10㎝、腰の力で深さ60㎝が破断しました。
表層が非常に弱いという結果です。
二段目上の1350m地点まで登りましたが、それ以上は雪が氷化していたので下山。
ここから滑り下りました。
スプリットタイプのボードを操るメンバーに、みんな興味津々です。
このボード、登りは二つに分かれてスキーのように歩き、滑走時は一つに合体させてボードにするという優れもの。
装備はどんどん進化していきますね。
全国的に雪不足ですが、三段山も例外ではありませんでした。
積雪は1m以上はあるものの、新雪は20㎝ほどしかなく、パウダースノーには程遠い状況です。
足を取られやすい重い雪質なので、滑走経験と基礎練習の蓄積が問われるバーンでした。
とはいえ、パウダースノーだけが山ではありませんから。
様々な状況に対応するのも山岳スキー(ボード)の醍醐味です。
1段目滑走の動画です。
さて、白銀荘は10年前から定期的に利用していますが、今回は欧米系旅行者の多さに圧倒されました。
白銀荘の受付ではポケトーク(携帯型翻訳機)が大活躍。
管理人のお話では、3年くらい前からこのようになってきたとのことでした。
大半は日帰り温泉利用のようで、温泉のない富良野に宿泊している方たちが、ここまで足を伸ばしているようです。
山に入る人も半数くらいは外国人で、10年前とは明らかに三段山の様相が変わっていることに戸惑いを隠せません。
次回の活動は日勝峠付近の「熊見山」です。スキー、ボードだけでなく、スノーシューも可能な山行です。
我が会の冬山初心者たちが、こぞってスノーシューデビューする予定です。
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