地元の知られざる宝、ウコタキヌプリ


今回登ったウコタキヌプリは、地元でありながらも私はほとんど知らなかった山。それがいざ行ってみれば、心に強く刻まれる山旅となりました。



ウコタキヌプリとは?
この山は、広大な白糠丘陵の最高峰で、白糠町・本別町・足寄町の3つの町にまたがる双耳峰。名前の由来はアイヌ語で「二つの山がくっついている山」とも言われています。本峰がウコタキヌプリで、南峰はウコタキ山と呼ばれています。地元の山岳会が整備した登山道があるとはいえ、地形図には載っていないため、少し特別感があります。
今回の山行にはJT、NT、KY、RY、DF 、TNの6名が参加。急遽仕事の都合で参加できなくなったMさんとKさんの不参加は、本当に残念でした。


登山口までの道のり
本別公園から車でしばらく進むと、道は砂利道に変わり、途中には鹿侵入防止ゲートが2か所。ゲートわきの「狩猟解禁期間には登山は命がけ」という看板には、思わず笑ってしまいました。そんな道中、道路わきに「緑の池」が現れ、まるで美瑛の「青い池」を小さくしたような景色が広がっていました。


冬の登山道での挑戦
登山口に着くと、意外にも他の登山者の車が3台も。10時前でしたが気温は氷点下の中でのスタート。最初は半分凍った沢を何度も渡るスリリングな沢歩き。足を滑らさないように慎重に進む必要があり、緊張が続きます。谷幅が狭い場所では、数年前、大雨後の水かさの増した流れに遭遇したYさんの「アドレナリン全開体験」という話も。またポイントとなる登山道にピンクテープが数多くありましたが、Tさん曰く「山に精通された方の見事なマーキング」とのことでした。


標高は低めながらも、地形は非常にユニークです。地図を見ながら沢や特徴的な地点を確認し、高度計や周囲の風景を頼りに現在地を把握する良いトレーニングにもなりました。
寒さと発汗のバランスを衣類の調整で慎重に取りながら、登山道をひたすら登ると、尾根に出た瞬間に青空が広がり、テンションが一気にアップ!そこからはウコタキ山、そしてウコタキヌプリの山頂へと足を進めます。

山頂からの絶景
山頂では東には雪化粧した雌阿寒岳と阿寒富士、北にはクマネシリ山系。南には太平洋も広がる壮大なパノラマ、そして白糠丘陵がどこまでも続く風景を目にした時、「直木賞受賞作『ともぐい』(河崎秋子)の舞台はここか…」などと思わず余計なことも考えてしまいました。


山旅の余韻
毎回の山行の度に「花がきれいだった」、「結構しんどかった」、「真っ白で何も見えなかった」、「こんなスゴイ風景が北海道にあったのか」など様々な思い出ができますが、「行ってメチャ面白かった!」と心の底から言える山でした。地元にこんな山があったのかと驚き、冒険と発見に満ちた時間でもありました。ただし夏に行く際は、ダニ対策をお忘れなく!

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