緊急ビバーク訓練1026-27
10/26-27 開催
参加者:T(日帰り)、N、N(日帰り)、F、Y(日帰り)、T(講師)
遭遇しないに越したことはない緊急ビバークですが、登山に100%絶対はありません。
万が一日中に下山できなくなった状況で速やかにツェルトを張り一晩過ごさなければなりません。
過去(少なくとも2008年以前)に日山協山岳コーチ1受講者は夏のトムラウシ南沼野営指定地にて緊急ビバーク訓練を受講することが必須でした。真夏の現地は最低気温0~5℃でその条件に合わせるべくビバーク訓練を10月に実施しました。
開催地は塘路湖キャンプ場。一泊380円と良心的で立木もあり山中に近い条件でした。
本訓練のルールは普段持ち歩くだけの装備で【一晩しのぐ】こと。
ジンギスカンをしたいという方もいましが心を鬼にして却下。ゴメンナサイネ
参加者の皆さんには正直に答えてもらいましたが、みなさんやはり持ってはいるけれど広げただけの方がほとんど。
まずは自力で立ててもらいました。
この紐何? ストック忘れた、ペグって必要? このツェルト小さくないか?(体育座り専用タイプ) 底開いてるのだけど? チャック閉まらない!
予想通りのリアクションでした。ぶっつけ本番ならまさに悲劇です。
設営方法は複数
オーソドックスなストックを使った方法、ロープを張る方法、焚火の熱を取り込む方法、ただ被る方法を行いました。強風10mでも冷静に10分で設営できるよう訓練が必要です。
寒さは3時間で人を死に至らしめる3の法則から、遅くても15分以内で設営したいです。
日帰り組帰宅後、勇者3名で暗闇のなか木と木にロープを張る訓練を何度も行いました。
ロープだけで張る方法、カラビナやフリクションコードを活用した方法で1/3システムを仕上げました。
ロープを張れば最も堅牢に設営ができますのでマスターしておきたい技術です。
最低気温は3度、まさに夏のトムラウシ南沼野営地です。
非常食で腹を満たしたあと、いよいよツェルトin
19時に就寝しましたが21時に寒気を感じ目が覚めました。
皆さんもまだ寝付けず。
ストーブで暖をとりストーブのありがたさが身に沁みます。
下半身が寒く予備フリースを足元にかけますが上半身が寒くなり羽織ります。
下半身はエマージェンシーシートで覆いますがないよりはましな程度でやはり寒いです。
布団やシュラフがないととてつもなく寒いことが身をもってわかりました。
ダウンのパンツやジャケットが欲しかったです。
この気温で過ごすには現実的にシュラフカバーを持ち歩くのがよいのでは今後の検証課題なりました。
フクロウの鳴き声、大群の鹿の走る音を聞きながら、3名無事朝を迎えることができました。
※のちに最も厚着をした1名4時間車に避難してたことが発覚、寒さは個人差が大きいです。それくらい過酷でした。
ツェルトはシングルウォールだから結露するのと思いきや、隙間がありテントのように暖かくないため全く結露しませんでした。これも経験しないと分からなかったです。ツェルトは軽くてコンパクトで撤収が早いなどやってみて実感できたことが多かったです。
夏の暖かい時期ならツェルト泊もいいなと感じた次第です。
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