11月研修会「ロープワーク」よりピックアップ
11月の研修会では、ロープの結び方を練習しました。
登山では、沢登りや危険回避でロープを使う場面がありますが、安全を確保するのですから、簡単に解けたりスポンと抜けてしまってはいけません。
信頼性が高く、容易に結べて、解きやすいことが条件。
そんな結びのなかから、「これだけはマスターしたおきたい」結び3種を厳選しました。
1.フィギュアエイトノット(八の字結び)
沢登りやクライミングなどで、人の安全を確保するときに使用する、信頼性の高い結び。
正しく結べば解けることはなく、力が加わっても解きやすい。
ロープ同士の接触面積が広いので摩擦を分散するため、摩耗や破断しにくい。
この結びには、末端で結ぶ方法とロープの途中で作る方法がある。
使用頻度が非常に高いので、確実に覚えておきたい。
2.フィッシャーマンズノット(テグス結び)
ロープ末端とロープ末端をつなげる結び。テグス結びの名前は、釣り糸のテグスに由来。
ロープを連結してスリング(ロープの輪)を作ることに使用する。
高い信頼性が求められる場では、より強度が高いダブルフィッシャーマンズノットを使用する。
末端処理に使用する結びでもあるので、間違いなく覚えたい。
3.クローブヒッチ(マスト結び)
船を港に係留するのがマスト結びの名の由来。
クライミングでロープの中間をカラビナに固定するときに、最もよく使われる。
素早く脱着でき、緩めるとロープの長さを簡単に調節できるのが特徴。
木に物干しロープを張る、袋の口を縛る、物を束ねるときにも使え、応用範囲が広くて便利な結び。
研修会では1時間以上に渡り汗だくになって格闘。
当然ですが、普段の生活でロープを使うことはほとんどないので、みなさん、結ぶだけで精一杯のようでした。
登山は限られた道具を工夫して使うことが求められます。
ロープ1本あるだけで、驚くほど快適になるものです。
配布した資料を見ながら、自宅で何度も繰り返して体で覚えていきましょう。
次回11/11(日)は、市内の人工壁でクライミングをします。
スリングにロープを通すのに、今回学んだフィギュアエイトノットを使用しますよ。
クライミングと言えば、若い方のスポーツというイメージが強いかもしれません。
当会では、高く早く登るのを目的とせず、ロープ、カラビナなど道具に慣れる狙いでクライミングを行います。
年齢を重ねるとバランス能力から落ちていくと言われています。
クライミングをするとガレ場や沢歩きのバランス能力向上が向上しますから、中高年登山者の方にうってつけの登山トレーニングです。
なかには、沢に入る条件としてクライミングの経験を必須としている山岳会もあるんですよ。
※危険を伴うスポーツですから、市内の公共施設にある人工壁は、試験をパスした人が同伴することが使用条件です。
くしろ山岳会では、新規会員を募集しています。
見学大歓迎です。
ご興味のある方は、問い合わせフォームから是非ご連絡ください!