雌阿寒岳(オンネトーコース)の定例山行を行いました
10月8日(月)、足寄町と釧路市にまたがる雌阿寒岳(オンネトーコース)で定例山行を行いました。
雌阿寒岳には登山コースが3つあります。オンネトーコースは、若干距離は長いものの、急登がなく負担の少ないコースです。
今回は7名参加で、20、30、40、50、60代すべて揃いました。メンバー家族の6歳児も参加です。
これだけの年齢幅が同時に楽しめるスポーツはほかになかなかありません。
沢地形の脇をほぼ直線的に登りますので、迷う危険性は比較的低いルートですが、当会では地形図とコンパスの使用を徹底しています。
途中、伏流状態の沢地形を通ります。地形図には川としての表記はありませんが、あらかじめこのような沢地形は地形図に線を引いておきます。
雌阿寒岳のように溶岩ドーム状の火山は明確な尾根がありませんので、「沢が唯一の地形的な手がかり」となります。
どんな山でも雨が降りますから必ず沢地形は存在します。そのようなことを皆さんで確認しながら進みます。
メンバーには交代で先頭を受け持ってもらいました。
先頭を受け持つ目的は2つ。「ルートファインディング」と「ペース配分」をしてもらうことです。
2つを同時に行うのは想像以上に大変なことで、ほとんどの方は先頭にたつとペースが上がり、後続者を引き離してしまう傾向があります。
グループ登山は離れないことが大原則です。先頭がゆっくり過ぎるくらいで、最後尾の人がちょうどよいペースになります。
後続者はなかなか『早い』と言い出しずらいものですので、先頭のかたにはペース配分を気を付けてもらいました。
くしろ山岳会では、どなたでもリーダができるようにトレーニングしています。
標高1100mの6合目からは森林限界となります。
森林限界は風が強く木が育たないことを意味しますが、案の定ここから若干風が強くなりました。
ガスがかかって目標物のピークが見えないので、岩の黄ペンキを頼りに進みます。
それでもたまにルートを見失うことがありましたが、これも経験ですね。
頂上はガスで視界がなく、気温は5.7℃、風速は5mほどでしたので、体感気温は限りなく0℃でした。
それでも、全員が登頂し、満面の笑みを浮かべていたのが印象的でした。
当会は、お互いを尊重し学びあう仲間でありたいと考えております。
20代~60代までの会員が交流を深めながら登る今回の山行は、まるで理念が形になったようでした。
11月の定例山行では室内人口壁でクライミング講習を行います。目的はロープに慣れてもらうことと、バランス感覚向上です。
くしろ山岳会では、新規会員を募集しています。
見学大歓迎です。
ご興味のある方は、問い合わせフォームから是非ご連絡ください!