アポイ岳山行

天気:晴れ→曇り

参加者:10人(男性9人 女性1人)

L:Tさん SL:Sさん

今シーズン初めての、山岳会の夏(?)山の山行となり、釧路市から登山口までは、200キロ・片道3時間半の行程ながら、計10人の参加という、夏山を待ちわびる人の多さを裏付ける山行となりました。

車中泊など前泊者も多く、参加者の集まりも早かったため、予定を20分繰り上げ、8:10出発。少しひんやりするさわやかな空気の中、登山口にあるクマよけの大きな鐘を鳴らして、いざ登山道へ。

“花の山アポイ”の名前の通り、まだ若干早いものの、登山道の脇には、エゾオオサクラソウ、ヒメイチゲ、ショウジョウバカマなどが咲いており、T会長が持参した植物図鑑で花の名前を確認しながら、ゆっくりとしたペースで登っていきました。

アポイ岳

アポイ岳は、日高山脈が大陸間プレートの隆起でできる過程で、地下のマントルが地上に露出している世界的にも珍しい山で、マントルが冷えたカンラン岩を登山道でも普通に見ることができます。登山者の靴で、カンラン岩が磨かれた部分は、紫色に見えたり、ブラックライトを当てると光って見えたりと、植生、地質などを楽しく勉強しながら歩いていきました。

途中の休憩所で5分程度の休憩をとりながら、五合目には1時間半で到着。ここからは眼下に太平洋を臨むことができます。海を見ながら登ることができ、このあたりから急登が始まりましたが、海の景色を堪能しながら、40分程度で馬の背お花畑に到着。サマニユキワリやアズマギクの可憐な花を楽しむことができました。

アポイ岳

更なる急登で頂上に向かいます。五合目以降はハイマツ帯ですが、頂上付近は、ダケカンバの林になっており、通常の山とは植生の逆転現象が起きている珍しい山です。ガイドブックによると、詳しい理由はわかっていないということですが、地形の関係で頂上付近はあまり風があたらない、土壌が厚く堆積していることなどが影響しているということです。およそ3時間半で頂上に到着。連休の初日とあって、親子連れ、カップル、高校の山岳部など、多くの登山者でにぎわっていました。

アポイ岳馬の背

30分強の休憩の後、下山開始。下山は五合目、第4休憩所で10分程度の休憩をとった以外は、ほぼノンストップで降り、2時間半で登山口に戻りました。下山中は、少し曇ってきたこともあり、樹林帯に入る前は多少の寒さも感じましたが、天気にも恵まれ、今シーズン初の夏(?)山を楽しむことができました。帰路は、当日釧路に戻るメンバー7人は、途中の晩成温泉で太平洋を臨みながら疲れをいやし、夜、釧路に到着しました。

サマニユキワリコースタイム

登山口8:10→第2休憩所8:45→第4休憩所9:05→第5休憩所9:27

→五合目9:42→馬の背お花畑10:37→八合目11:00→山頂11:30

山頂12:05→五合目13:10→第4休憩所14:45→登山口14:30

 

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