岩田主山山行

岩田主山スノーシュー山行記録

朝8時少し前に現地に到着。準備を済ませ、防風林の脇を通って、登り始めの尾根に取り付きました。

二週間前の下見の時に、遠くから、随分急な尾根だなあと眺めていたのですが、改めて直下から眺めると、これホントにスノーシューで登るの~?というくらいの急登。地図を事前に予習したときは、急登は最初だけだったはず、と自分に言い聞かせ、せっせと登り始める。

岩田主中腹

目の前のピークっぽいところを越えたところで一息付く。これが、一つ目の370mピークかな? まあまあのペースかな、とスマホで確認すると、標高200m? いかん、全然進んでない!

急登が続くことを覚悟しつつ、みんなで小休憩を入れながらひたすら前進。気温も上がり、日差しも出て、途中でアウターもミッドレイヤーも脱ぎ捨てました。すっかり春山ですね。

振り返ると、木々の間から、雪をかぶった藻琴山と斜里岳、そして雲一つない青空が見える。このまま回れ右して下りていったらどんだけいい眺めだろう、と誘惑にかられつつ、しかし頂上はもっと素晴らしい景色が見られるに違いないと気を取り直し、みんなで絶景に背を向け、一路頂上へ。

岩田主山尾根

頂上直下の急登もなんとか登りきり、予定より30分ほど遅れて10時半過ぎに登頂! 期待通りの絶景。藻琴山、斜里岳、摩周岳、二月に登ったオプタテシュケ山も眼前に。振り返れば雄阿寒岳もみえる!

遠くにみえる白銀の峰々と真っ青な空、高くまで昇った太陽、風はあまり無く、気温も暖かい。春はすぐそこですね~。30分ほどのんびりお昼休憩を取りました。

さて、ここからは来た道とは別の尾根を下ります。尾根がいく筋かに別れて迷いやすい。でも、ちゃんとベアリング表まで作って予習したもんね~、と思いながら、正しいと思われる方向に進もうとすると、確かに尾根は尾根なのだが、これ下りるの~? というくらいの急な尾根。

後方から、危なかったら引き返して登った尾根を戻るのでもいいよ~という声も聞こえるが、恐る恐る進み始める。

これまでのスノーシュー山行で、急な坂の下り方も習ったもんね~。ちょっとがに股、フラットに足を置く。怖くても重心は前に、ですよね~。時々踏み抜いたり滑ったり悪戦苦闘しつつも、なんとかちゃんとスノーシューで下りてきた。

なんだかんだ少しは上達したのかなあ~なんてちょっとした自己満足に浸りながら、他のみんなもしっかり下りてきてるかな~と思い、後ろを振り返る。

あれ、みんな座ってる? ん? 私が遅いから休憩中? いや違う。ほぼ全員で、尻滑り大会だ~! その手があったかあ~!(残念ながら写真なし。)

フラットフッティングだの重心は前だの難しいことを考えて納得していた自分が阿呆臭くなりつつ、少し緩やかになった辺りからは、ざらざらにゆるんだ雪を踏みながら尾根をザクザク下りる。

調子にのって尾根を目指して下りていると、後ろからピーッという笛の音と、ここはブービートラップじゃないですか~!という声。でも尾根はこっちしかないよなあと思いつつ、あわてて地図を取り出しコンパスで確認。あれ、コンパスは崖の方を指している?

よーくみると、崖のように見えた急坂の下の方に尾根筋が見える。あ~やっちまった! せっかくの予習は役にたたず! 尾根が別れるのは意識していたのに~。みなさんを一つ離れた尾根にご案内するところでした・・。ていうか、高いところから下をみて、尾根の分岐を見分けるのって難しいですね・・。

お陰さまで、なんとか当初予定の尾根を下って、最短距離で13時前に車まで戻ることができました。

岩田主山下山

今シーズンのスノーシューはこれで最後ですね~。長い冬が終わりつつある嬉しさ半分、白く美しい氷の世界はこれから半年以上お預けか~、という寂しさとが混ざり合い、ちょっと複雑な気分で家路につきました。
(おわり)

by N san

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