東大雪、白雲山~天望山~東雲湖の定例山行を行いました

東雲湖

9月24日(月)東大雪、白雲山~天望山~東雲湖の定例山行を行いました。

かつて奥大雪とよばれていた然別湖周辺の然別火山群は、現在は東大雪とよばれており、然別湖の周辺に比較的標高の低い山が多いのが特徴です。

溶岩が風化して崩れ、岩の隙間(風穴)には冬にたまった雪が7月ごろまで残り、0℃くらいの冷たい空気が至る所から噴き出しています。

今回の山行は、然別火山群で人気の白雲山だけでなく隣の天望山にも登り、さらに奥にある東雲湖まで足を延ばすコースです。

登山口が標高820m、最高地点の白雲山で1188mと標高差が少なく、自然を楽しみつつ初心者のかたでも安心して登ることができるよう計画しました。

然別湖と登山道

然別火山群の見どころは下記の通りです。

1.風穴地帯は植生の反転現象がみられる
7月ごろまで風穴のなかに残雪があって冷気が噴き出すため、木が育たず、標高が低いのにそのエリアだけが森林限界のようになっています。

2.風穴地帯にはナキウサギが生息している
ナキウサギは暑さに弱く、トムラウシ山などでは1500m以上の標高で見られます。しかし然別火山群では風穴から冷気が噴き出すため、わずか800mの標高でも生息域があるのです。

白雲山

白雲山の頂上は溶岩ドームが風化してできた巨岩地帯です。岩と岩の隙間が風穴となり、独特の地形を生み出しています。

巨岩地帯を歩くのは慣れが必要で、バランス感覚、滑らないように角ばったところへ足を置くなど経験も必要です。初心者の方が岩場歩きの練習をするのに最適な山です。

雲海

十勝平野は雲海で覆われていました。何度来ても飽きないのは、自然がいろいろな様相を見せてくれるからではないでしょうか。

分岐 コンパス 地図

分岐などのポイントでは、地図をコンパスで進む方向を確認します。迷うことがないような登山道でも、ガスがかかったりすれば状況は一変します。

普段からこのようにしておけば、いざという時にパニックにならず、冷静に地図とコンパスを使えるようになると考えています。

ナキウサギ

東雲湖ではナキウサギが5mの至近距離で姿を見せてくれました。

会員からはこんな感想がありました。

『一人で登るのは有名な大雪山系が多いですが、今回の山は山岳会だからこそ登りにこれました』

『岩場歩きはもっと練習しないといけない』

登山の楽しみは有名な百名山だけはありません。然別火山群のような比較的低い山でも、自然の素晴らしさを実感することができました。

 

次回は10月8日(月)雌阿寒岳オンネトーコース。
比較的斜度の緩いコースで秋の紅葉を楽しむ計画です。

 


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