雌阿寒岳(野中温泉コース)山行報告
初冬の雌阿寒岳に行ってきました。
冬山の装備が万全ではない会員も参加(可)としたため、状況によっては途中で引き返す約束で出発。結果、山頂まで行くことができました。
報告は、釧路で初めての冬を迎える転勤族のNさんから。何度も行って見慣れてしまった景色も、Nさんの新鮮なフィルターを通して見つめ直すことで、新たな魅力や感動がありました。初心にかえるって、こういうことでしょうか(ジーン)。
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雌阿寒岳山行記録(12月12日)
今回の雌阿寒岳登山は、冬山練習第一弾。ベテラン勢にはきっと肩慣らし(足慣らし?)でも、全く冬山に登ったことのない私のないにとっては、新たな挑戦でした。
先週の例会で、冬山登山用具の座学&見学会をしたあと、今回は実践。まだ初冬でもあり、私のような初心者は、十分な冬山装備が揃っていなくても、重ね着などの工夫で参加可、途中で難しそうならみんなで引き返す、という、なんとも初心者に優しい計画でした。
でも、登るからには頂上に立ちたいと思うのが人情というもの。
前日に天気予報を確認すると、午前中は晴れるものの、午後は下り坂の見込み。天気、なんとかもってくれないかなあと祈りつつ、でも当会は安全第一だから山頂までは難しいかなあとも思いつつ、夜明け前に家を出て、路面凍結と鹿の飛び出しに注意しながら、車を走らせました。
7時45分、雌阿寒温泉の駐車場に集合。準備を整え、当会の鉄の掟「ペースは最も遅い人に合わせる」を確認して、8時に登山開始。
山道具談議をしながらの和やかな登り始め。暫くの間、スノーシュー話、アイゼン話で盛り上がる。私は昨晩、オンラインストアでスノーシューをポチってしまったことを告白。
登り始めは樹林帯。気温は氷点下だろうが、進むとみんな暑くなり、アウターを脱ぐ人が目立つ。冬山では、面倒でもこまめに脱ぎ着して、汗をかかないことが何よりも大切なのですね。
三合目すぎから、足元に凍結箇所がちらほら現れる。しばしツボ足で頑張るも、四合目あたりでツルツルのところも現れ、みんな12本爪もしくは軽アイゼン装着。しかし、装備の劣る私は一人だけチェーンスパイク。みんなの足を引っ張らないとよいけれど・・・。でも、結構サクサク進めるぞ。先週も登った方によると、今週はずいぶん雪が減って少なくなったようだ。登頂への期待が膨らむ。この辺で、気温も低下し、多くの人が再びアウターを着込む。
八合目辺りから強風が。でも、空を眺めると、山頂方向からの日差しが眩しい。眼下には凍りかけのオンネトー、西の地平線には、雪を被った東大雪の山々と、遥かトムラウシまでのすばらしい眺望。西側の山々にも雲がかかっておらず、まだ天気が崩れる様子はなさそうだ、との声も聞こえる。観天望気とは、まさにこういうことですね。もしかして、頂上まで行けるかも?
九合目。お鉢の周りの稜線に出る。ベテランさんたちの予言通り、とたんに突風が吹き付ける。みんなで風にあおられないように注意しながらじりじり前進。
11時過ぎ、山頂へ。風は変わらず強く冷たいが、快晴。東大雪から屈斜路湖、摩周湖周辺の山々まで一望。初冬とはいえはじめての冬山、そしてかねて登りたかった雌阿寒岳の山頂に立てた喜びを噛み締める。
風を避けつつ、各自軽めのお昼ごはん。家で握ってきたおにぎりも、無事凍っておらず、食べられました(これからは、冬山におにぎりはやめようと反省)。
風が強いので、お昼もそこそこに下山を開始。九合目までの稜線上では、氷の塊か、砂粒か、全身をバチバチ叩きつけ、痛い痛い。
その後は、アイゼンをはいたときの正しい下り方(ガニ股気味で、アイゼンの歯をフルに使えるようフラットに足を置く)を練習しつつ、ザクザク下降。
14時頃、駐車場まで下山。最後まで天気はもちました!
解散後、まだ入ったことのなかった野中温泉の露天風呂でポカポカに暖まって帰路につく。まりも国道を南下する頃には日が暮れ始め、空は次第に雲が厚く垂れ込めてきた。下山まで天気がもってくれたことに感謝しつつ、鹿に衝突しないように注意しながら帰りました。
しかし、やはり冬山にいくには、ちゃんと装備を揃えないと。欲しいものリストがどんどん長くなっていく。でも、冬山という新しい世界が、少しだけ垣間見えました。
以上
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欲しいものリスト、同じく終わりが見えません。
さて、1月の活動計画は、山岳スキー講習会、ビバーク訓練、富良野ジャイアント尾根、スノーシューハイク2本立て、雪上訓練、と盛りだくさんです。
昨年から初心者スノーハイク部が発足しまして、スノーシューハイクの充実ぶりが目を引きます。
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