三笠新道(緑岳~白雲避難小屋~高根ヶ原へ変更) 山行記録

高根ヶ原分岐

2023.06.25(日)

メンバー:5名

今回は2022.06.26(日)会山行で同ルートを計画していたものの、強風のため空沼を過ぎた約1,600mあたりの急登手前で撤退し、高原温泉沼巡りコースをまわって下山した苦い思い出があります。難易度は大雪山グレード最上級5の大雪高原温泉左周りのコースです。

昨年のリベンジとして今回の山行に必要な今年1月15日の「ぬかびらスキー場」で実施したピッケル滑落停止等の雪上訓練に参加、個人山行での体力維持、5月の例会で勉強したスマホアプリ「ジオグラフィカ」にて今回のルート入力、山行前日の「ヒグマ情報センター」のFacebookにて情報収集したつもりだったのに・・・・

国道から高原温泉に向かう林道を走り現着、メンバーと合流して今日から三笠新道通行止めと聞きショックを受ける(泣)、何かの間違いではないかとヒグマ情報センターに向かうものの、入口に「6/24ヒグマ8頭の出現により6/25から通行止め」と、改めて冷たいお知らせが(号泣)

三笠新道通行止めのお知らせ

リーダーから代替案で緑岳~白雲避難小屋~白雲or緑岳~白雲避難小屋~高根ヶ原を提案され、高根ヶ原コースを選択し7:20頃、うなだれて大雪高原温泉の緑岳登山口からとぼとぼ歩きで出発します。

緑岳

自分自身、緑岳は4年前の9月以来、久しく登っておらず、この時期登るのは初めてで登山道にはいろいろな花が咲き誇っていました。今まで花の名前を覚えようとしたことがありますが、その後の登山で同じ花を見かけても思い出すことができず、もともと大雑把な性格なので高山植物課程はほぼほぼスルーしてきましたが、Tご夫婦の花に関する知識が半端なく、登山道わきに咲く花の名前を次々に答えてくれるではありませんか!これは否が応でも覚えないといけません。

イワウメからはじまりメアカンキンバイ、Nさんがその花の名前を思い出そうとして「マメ、マメ!」と連呼していたエゾオヤマノエンドウ、私がどうしてもネズミオウと勘違いするミネズオウ、満開だったキバナシャクナゲ等、高根ヶ原までの間に15種類以上は確認できました。

しばらくして緑岳山頂直下の岩場を登っていると、山頂から下りの男性に我々が通ってきた登山道をヒグマが横切ったのが見えたと言われ、警戒はしていたものの、改めてヒグマの生息域にお邪魔していることを再認識し、かつ、ゾッとしました。

9:40に緑岳(松浦岳)山頂着、小休止をして雪渓の板垣新道経由で白雲避難小屋へと向かいます。白雲避難小屋には10:40頃立ち寄り、キャンプ指定地の水場でリーダー持参の浄水器GRAYL(グレイル)ジオプレスピュリファイヤー710㎖で浄水した水を飲ませていただきました。蒸し暑い中、持参のぬるいスポーツドリンクと比較して非常に美味しく、冷たい水が山の上で飲めることに感動! 

高根ヶ原

避難小屋での休憩後、高根ヶ原の先にある三笠新道分岐を目指します。雪渓を越えると西側にある後旭岳を横目にホソバウルップソウをはじめ、一面に花が開いており、青空と雲、ゼブラ模様の山々が渾然一体となって素晴らしい景色でした。避難小屋から約50分で三笠新道の分岐に到着、分岐にはヒグマ対策連絡会議からの通行止めを知らせる看板とロープが設置されており、残念ながら上から三笠新道を見下ろすことはできませんでした。

ホソバウルップソウ メアカンキンバイ エゾオヤマノエンドウ

 12:00少し前に分岐を出発して来た道を戻り、15:50頃無事下山しました。

下山後はリーダーと共にヒグマ情報センターにてスタッフの方から情報収集。

残雪期、三笠新道を歩けるレベルであればおすすめのルートがあるとのこと。

是非来年はそのコースを三笠新道とセットで臨みたいと心に誓うのでした。

※白雲避難小屋は出入り可能でしたが営業はまだ先とのこと。

周辺登山道維持管理の協力金(¥1,000)を納入すれば素敵な手ぬぐいが貰えます。

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