大雪山系、三笠新道の定例山行を行いました

雪渓アイゼン

6月24日(日)上川町の大雪山系、三笠新道の定例山行を行いました。

三笠新道とは、大雪高原沼から高根ヶ原へのルートのことをいいます。

9月紅葉時期に大人気の沼巡りコース奥地から、300m程の崖状の地形を一気に登り、緑岳から下山します。

このルートには3つのポイントがあります。

  • 入山可能な時期が限られている(ヒグマ出没のため)
  • 急斜面の大雪渓をアイゼン歩行する
  • 雪渓が多く道迷いしやすいためルートファインディング能力が問われる

この時期に限っていえば、非常に難易度の高いルートです。

しかも、今回の山行では、ガスがかかって視界がほとんどありませんでした。

常に地図とコンパスを駆使し、唯一の手掛かりである視界範囲の地形を頼りに歩行。

それでも途中ルートを見失って、10分後に本来行きたかったル ートに合流する事態もありました。

大雪 高原沼

なかでも最大の難所は、雪渓に覆われた急斜面です。

スキー場の上級者コースほどある斜度を登りますので、恐怖を感じるレベルです。

ここで試練が・・・。

メンバーの中に、軽アイゼンと呼ばれる、爪が少なくて(6本爪)短いタイプを装着した方がいました。

アイゼン歩行も初心者でしたから、急斜面で爪がグリップせず、ズルズル滑り落ちていきます。

急きょ、上級者の履いていた12本爪アイゼンと交換。

軽アイゼンにはき替えた上級者のために、みんなでせっせとピッケルで階段を作って対処しました。

12本爪アイゼン

6月といっても、北海道の2000メートル級の山は「冬」なのだと実感。

12本爪アイゼン、アイゼンが装着できる登山靴、ピッケルなど、冬山装備が必要で、使い方も熟知していないといけませんね。

ピッケル 階段

山岳会の良さとは、山行経験も使用道具も違う仲間同士が学び合えることだと言えます。

雪渓登りでヘロッヘロに疲れましたが、命を預け合うということを実感した山行になりました。

登山 休憩

次回の定例山行は、7月8日(日)西別岳親子登山会です。
当会メンバーがスタッフとなり、一般募集親子登山をします。

くしろ山岳会では、新規会員を募集しています。

ご興味のある方は、問い合わせフォームから是非ご連絡ください!

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