斜里岳山行

日付:2022年7月24日(日)

参加者:5名

  • 清岳荘 7時頃
  • 下二股 7時50分頃
  • 上二股 9時40分頃
  • 馬の背 10時30分頃
  • 斜里岳 10時50分頃
  • 1500m地点(昼食休憩) 11時頃
  • 上二股 11時40分頃
  • 熊見峠 12時40分頃
  • 下二股 13時30分頃
  • 清岳荘 14時30分頃

朝の清岳荘は濃い霧の中。このまま晴れることもなさそうでしたが、一日天気は持ちそうとのことで決行となりました。前日は大雨が降っていたため、沢が増水していたら撤退するという条件で出発しました。天気が良い日は駐車場がいっぱいになるそうですが、この日は半分以上空いていました。

登山口から下二俣までは沢の渡渉を繰り返しながら、緩やかに登っていきます。前日の雨にもかかわらず、それほど増水している様子はありませんでした。ややハイペースで行程を進みます。リーダーによると、斜里岳は火山性の山で降った雨水が地面にしみ込みやすく、雨のあとでも増水しにくいとのこと。沢の水には温泉成分が溶け込んでいて、沢の石は赤色に染まっていました。

下二俣から上二俣まで、上りは旧道コースで沢沿いに進みます。ここからは傾斜がやや急になり、渡渉の難易度も上がっていきます。沢の水が多くやや苦戦したこともあり、この区間はややペースダウン。そんな私達を癒やすかのように、沢沿いにはキンバイが咲き誇っていました。

上二股からは普段なら枯れているという沢をさらに登っていったあと、胸突き八丁という急な上り斜面に。実際の距離は八丁(約900m)もないのですが、沢渡渉で疲れ切っている身体にはかなり応えます。この時点で計画よりも巻いていたこともあり、休み休み登っていきました。

無事馬の背まで到達すれば、斜里岳山頂まではあと少し。ところがここでメンバーのひとりが足の痛みから馬の背での待機を申し出ました。普段の運動不足がたたったそうです。幸いこの日は風が弱かったため、残り4人で山頂を目指すことになりました。

斜里岳山頂はやはり濃い霧の中。眺望はまったくなく、風もあったため、天気の良い日の再訪を誓い、とんぼ返りしました。

馬の背まで戻る途中、「斜里岳神社」の祠がある開けた場所に、待機していたメンバーの姿が。少し休んだら元気が出てきて登っていたとのことで、一安心です。時間もちょうどよかったため、ここで昼食休憩となりました。この付近にはヨツバシオガマという紫色の可愛らしい花が多く咲いていました。

話は逸れますが昼食の途中、「こわくない?」と聞かれて私は「それほど斜面が切り立っていないので怖くないです」と答えたのですが、「こわい」というのは当地では「疲れた、しんどい」というのを意味するそうで、「疲れてない?大丈夫?」という意味だったようです。まったく見当違いの返答をしてしまいました。他にも北海道の方言があったらぜひ教えていただきたいものです。

昼食休憩を終え、下りは上二股から尾根沿いの新道コースを通ります。沢渡渉を避けられる代わりに、ドロドロの下り斜面で足元がおぼつかないほか、頭に樹木の枝が当たり続けます。ここでヘルメットを持ってこなかったことを後悔しました。上二股あたりから、一人で岡山から登山に来ていた方と一緒に下山していましたが、その方は木の枝に頭をぶつけた結果、数カ月後に検査したところ頭の中に水が溜まっていて、緊急手術したそうです。これを聞いて、樹林帯を通る山行ではヘルメットは必ず持っていこうと心に決めました。

下二股で旧道コースと合流すれば、清岳荘まではあと少し。ただ、清岳荘まではしばらく沢渡渉が続きます。過去にはここで怪我をしてしまった例もあるようで、「登山口まで気を抜かない」「いや家に帰るまで抜いちゃだめだ」などと声を掛け合いながら和気あいあい下っていきます。

そして2時半頃、計画よりは1時間ほど早く清岳荘に帰還。最後まで霧は晴れず山頂の景色が望めなかったのは残念でしたが、終始穏やかな気候で助かりました。沢渡渉の楽しみも高山植物の可憐さにも触れることができた、充実した山行でした。

以上

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7月は週末のたびに天候が悪くて山行が立て続けに中止となるなか、ようやく行けた斜里岳でした。展望はききませんでしたが、斜里岳は変化に富んだ山なので、コースを歩くこと自体が面白い。今月残るはトムラウシ山です。

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