芽室岳山行

コースタイム

 登山口発 7:50頃→山頂到着 11:20頃→下山開始 11:45頃→

 登山口到着 14:13頃

天気 晴れ

朝7時御影のセイコマに集合するも、すでに気温は高い様子。リーダーの話では30℃以上になるかもとのことです。純度100%釧路人の私には、きつい山行が予想されます。更にリーダーとメンバー1名が足の不調を申告してまして、不安要素を抱えての山行になります。

今回の山行、初めての記録係を襲名した私ですが、リーダーが「さて、今日は誰が先頭を歩くのかな?」との発言直後、私に熱視線を浴びせてきます(笑)

これは私に「やれよ!」と言うことですよね(^^;

SLも快諾して、初の記録係兼初のサブリーダー、豪華2重殺で今回の山行に臨むことになりました(T_T)

前日にヤマップで芽室岳の山行記録を見たんですが、なにやら芽室岳、ブームが来ているとの事?何のことかわからず、登山口に到着したらその理由が判明!駐車場が満車状態です。

林道開通にともなって、たくさんの登山者が来ている様子。隙間を縫ってなんとか人数分の車を駐車することに成功しましたが、もう少し遅ければ止める場所がなかったかもしれません。

手持ちの温度計が機能していないので正確な温度はわかりませんが、登山口はかなり暑いです。その中、Mさんが頭から水をかぶっていました。

Kさんが「ライブで気合入れる時の矢沢永吉みたいだね」と言うと、Mさんがこの行為を「YAZAWA」と命名。暑さ対策は「YAZAWA」をしてればバッチリとご満悦。しかし、これが後に物議を呼ぶことに…

なんやかんやで登山開始するも、いきなり丸太橋わたりです。結構流れが速い川に申し訳程度に丸太の橋が架かっています。そこをヨチヨチと渡ると、今度は広い河原にピンクテープがちらほら…

いきなりピンテを見失いSLの私、迷走! 後続に先行を許すハメに。前途多難です。

樹林帯に入ると木陰になり暑さも和らいでいきますが、展望がイマイチでひたすら登って高度を稼ぐ時間が延々と続きます。

その中、リーダーが足の痛みを訴え、自分はゆっくり行くから先に行ってほしいと私たちに告げました。Mさんも足に不安があるから、Sさんも体力的に若い人の枷になるから(これはきっと謙遜です)と、リーダーとの同行を希望。このままではパーティーが真っ二つになってしまいます。

ひょっとしたらSLの私の所為でしょうか?

とりあえずリーダーを先頭にペースを作ってもらって、みんなでペースを落として登りましょうと提案しましたが、それから少し登るも、結局リーダーだけは自ら下山していきました。後に話を聞くと、下山するのに痛い足を引きずって2時間位かかったとか。標高1000m。全行程の半分もいかない位の場所からです。

無理して山頂付近まで登っていたら、大変な事になっていたかもしれません。リーダーの見切りの良さに救われました。一緒に行くのか、切り捨てるのか、今でも正解がわかりません。

リーダーを失ってしまいましたが、今思えば今回の山行の主役はなんたってくしろ山岳会の新戦力Sさんです。

この人の知識や経験はとてつもないです。聞けば聞くほど山のエピソードや新知識が湧いてきます。会の代表も大概だなと思いますが、Sさんも凄い!

なんでも海外の8000m級の山も体験されてるとか、足がつっても秒で治る魔法の薬の話とか、その深い知識や経験で一同を楽しませてくれました。

そのベテラン枠のSさん、暑さ対策で開発した「YAZAWA」でビシャビシャになっているMさんを真っ向から全否定。

「え?登山口で水をかぶった?そんな人見たことない!」「稜線にでたら風も吹くんだから、服は極力濡らさないのが常識!」等、正論で滅多切りです。

案の定、高度が増していくと風も強くなっていき、「YAZAWAはダメだ!寒い」「YAZAWAは封印だ!」と「YAZAWA」を連呼する叶田さん。

矢沢永吉が悪いわけではないんですけどね(汗)

Mさん以外は順調に高度を重ねて、パンケヌーシとの分岐あたりにくると、ようやく展望がひらけて、芽室岳の良さが全開です。パンケヌーシの沢筋には雪渓が残っていて実にきれいです。山頂付近には白ツツジが群生していて、お花も楽しむことができました。

山頂には大体予定通り到着。

360°の大絶景が待ち受けていました。幌尻岳は残念ながら雲に隠れて見えませんでしたが、日高の山々が連なって迫力ある景色です。因みにSさんは日高の山のほとんどのピークを踏んでるとかで、端から全部の山名をいい当てていました。凄い!

結構風がある中、Iさんがドローンを飛ばして楽しんでいました。この風でも飛ぶの?ってレベルだったんですが、飛べないときはドローンが警告を出してくれるそうです。今のテクノロジーって凄い。

昼食をとってるとガスが急に上がってきたので、早々に退散。

下山時にはSLの私は降りることに夢中になって、休憩を小まめに挟むことを忘れ、パーティーに余計な負担をかける始末。

最後まで反省が残りましたが。全員無事で下山できました。

今回の教訓。

私はサブリーダーには向いてない。

「YAZAWA」には気をつけろ。

以上

7月は、美瑛富士避難小屋テント泊~オプタテシケ山、斜里岳、トムラウシ山が続きます。夏山シーズンのピークを物語る山行の連続です。

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