石灰華群 山行記録

今回は6名で道内某所にある石灰華群を目指し、崩壊林道(片道約6km)+沢歩き(片道約3km)、標高差600mのコースを往復してきました。

 登山計画を読んだ時に「崩壊林道」と書いてあるくらいだから、そこそこ荒れているんだろうな〜と想像していましたが、現物を見て納得です。まさに崩壊している。。そして、普段歩いている登山道がいかに整備されているかを知りました。

 フキや薮が生い茂る中を進んでいくと、所々ぽっかりとフキが切りとられた空間があり、ヒグマの食事の痕跡との説明がありました。ヒグマの落とし物も複数箇所あり、彼らの生活圏にお邪魔している実感をヒシヒシと感じます。

 途中重い水分をデポして、遂に沢歩きへ突入。薄曇りで湿度も高い中、冷たい沢水が気持ちいいですが、歩きづらさが半端ないです。水流に押されておぼつかない足元。ぬめる岩。サブリーダーがルートを切ってくれる後を必死でついていきます。そして行き着いた苔の滝。美しい〜!!

そこから、お目当ての石灰華群までの登り口を探しますが、なかなか見つからず。2016年の台風の影響などもあり、以前に訪れた時とかなり環境が変わっているとのことでした。

 ようやくルートが見つかり、石灰華群目指して急傾斜をよじ登ります。普段クライミングに参加されている皆さんはお手のものといった感じでスルスル登っていき、一足先に絶景に歓声をあげていましたが、なんとか亀足で追いつきました。鍾乳洞のような質感の地面が波のように連なっていて、なんとも不思議。。後ろを振り返ると、山々が連なった絶景です!見れてよかった、、!!

沢歩きで時間が押しており、帰りは少し巻いての行程となりました。普段の登山道とは違う筋肉を使うのか、帰りの時点ですでに膝に来ており、沢ボチャ・携帯あわや紛失などのインシデントに見舞われつつ、なんとか出発地点に帰り着きました。 

 車に戻った時点で、かなり予定時刻を過ぎており、ここでも沢歩きの難しさを実感しました。通常の登山と違い、時間が読めなさが半端ない。恐るべし。

 私事ですが、沢歩きは今回が実戦デビュー。また、会の山行に参加させてもらうのも初めてでした。ロングな行程でヘトヘトでしたが、ものすごく楽しかったです!

1人では絶対にいけない場所に、みんなで一緒に向かう楽しさ。同行させていただいた皆様、ありがとうございました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後の最後で、さらにハプニングがありました。帰りの車中で、林道走行中にまさかのクマの親子と鉢合わせ(◎_◎;)登山中に鉢合わせしなくて良かったです。さすが北海道、な1日でした。

***************

学術的価値の高い場所なので、具体的な場所がわかるデータ(地形図やログなど)は一切公開しないことを条件に開催した山行です。

ほぼ12時間ぶっ通しで歩き続けましたが、苦労に見合った素晴らしい自然の造形を見ることができました。

沢は刻々と形状が変化しますし、林道崩壊も進むでしょう。今後は日帰りはほぼ不可能になるだろうと感じました。これで見納めになるかもしれません。

***************

★くしろ山岳会では新規会員を募集しています★

  • 仲間がほしい
  • もっと難しい山に登ってみたい
  • 知識や技術を習得したい
  • 冬も挑戦したいけど自分一人では不安

例会や研修会の見学も大歓迎です。ぜひお問合せください!!

問い合わせフォーム

コメントは受け付けていません。