原始ヶ原トレッキング

原始ヶ原トレッキングに行ってきました。今年は何かと水にゆかりのあるWさんからの報告です。

原始ヶ原

2020/10/11 天候晴れ 気温15℃ 東南東の風4.0m/s (9:00AM時)

十勝岳連峰、原始ヶ原は富良野岳のふもと南側一帯の湿地帯と滝をめぐるトレッキングコース、私を含め計4名が参加しました。

個人的に上富良野エリアは冬になると頻繁に訪れますが、ここは初体験。実は冬季の前富良野岳バックカントリーの下見も兼ねています。

朝9時、リングルの森管理棟Pを出発。いきなり急登から始まるコースは本来直ぐに布部川沿いを辿るのですが、登山道崩壊で危険なため現在は通行止め、不動の滝までは林間コースを進みます。とりあえず、全行程の中で一番キツイのはこの急登と思われます。

原始ヶ原 滝コース はしご

不動の滝からは様々な滝が連続し、汚れた身を清める滝行にはもってこいですが、道中はといえば常に丸木橋、ハシゴ、ぷちクライミングに鎖場カニの横這いと、アドベンチャー感とマイナスイオンがたっぷりです。一応ここは初級設定のようですが、コース取りを誤ると予期せぬ足場の悪さに難儀しますのでご注意を。

原始ヶ原 滝コース カニの横ばい

約三時間で到達する勝竜の滝、五の沢は、原始ヶ原と赤岩の滝へ向かう合流・分岐点になります。

滑る沢石を見極め全員慎重に渡渉しますが、

「そなたら人間は汚れている。ここでその業を清め皆に代わり犠牲になりなさい!」

との声が聞こえた瞬間、山の神に選ばれし私のみが足を滑らせ沢にバク転ダイブ、完全落水しました。

蒼天の滝

道中リーダーから聞いたチュージョーセツリやバンジョーセツリやトドマツイッチョクセンの話も、山行記録係としての脳内HDDが水没破損のためここでの報告は叶いませんが、今は人間として少しだけ浄化された気がしています。

3名にはそのまま赤岩の滝に向かってもらい、私はその場で着衣を整え昼食を摂り待機、再び合流し、原始ヶ原に進みます。

原始ヶ原からは前富良野岳、富良野岳などキレイに見えるはずなのですが、強い東風の影響か、半分より上が常に雲に巻かれその雄大な山体を拝むことはできませんでした。

松浦武四郎通過の地

途中、湿原のなかに、松浦武四郎通過の地 と書かれた柱があります。

遠いむかし、ここが十勝との往来ルートだったのかと思うと、なんともノスタルジックですね。余談ですが、『永遠のニシパ~NHK』見ましたか?松潤のヘタクソな芝居に呆然としましたが、深キョンが可愛かったので良しとしています、わたしは。

残るは林間コースを起点に戻るだけです。枯れ沢(二の沢)には迷いこみ防止のテープが張ってあったり、天使の泉(伏流水、飲用可)にはカップも備え付けてあったりと、観光登山スタイルのわたしには、とてもありがたいコースで楽しい活動でした。

もちろん、バックカントリーの下見としても貴重な情報収集ができました。

活動タイム約5.5h 活動距離約7.2km 補水量約0.8l 高低差約480m

と、最後に記録係っぽい情報を記しておきます。

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以上Wさんの報告でした~。

 

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