ウタウンナイ山スノーシューハイク報告
3月19日(日)
▽歩行距離:往復10・2㌔
▽参加者:11人
集合は阿寒湖バスセンターに7時で、定刻前に全員集まり、出発。快晴、風なし、0.7度。厳冬期をすぎ、冷え込みは緩くなったとはいえ、日陰になると肌寒い。ここから、釧北峠の駐車場へ移動。7時23分スタートしました。
一帯はエゾマツやトドマツの針葉樹林帯。樹間から漏れる陽光を浴びながら、外輪山の木立を縫うように進みました。雪質は硬めで、表面はザラメ状の雪。ザクザクと音を立てて、歩きやすい状態でした。
途中に木の幹に大きな穴が空いているのを発見。穴は縦長の楕円形で、縦は20~30㌢の大きさでした。野鳥の仕業なのか、人為的なものなのか判別はつきませんでしたが、後日リーダーから届いたメールによると、クマゲラが作った穴だということでした。
前半は平たんなコースでしたが、20分ほどたつと、汗がじんわりにじんできました。私はフリースやアンダーウエアのジッパーを下げたりして、体温調節しました。途中、ヒグマのものとみられる足跡が見つかり、警戒のため、リーダーに随時クマ笛を吹いてもらいました。
8時18分、644㍍地点付近。右手に雄阿寒岳、眼下に阿寒湖が見え、歓声が上がりました。そこから数分歩いた地点で、視界が開けました。北西から南東へ送電線が伸びていました。鉄塔に沿って樹木は伐採され、白い一本道が遠く阿寒の山並みまで続いていました。
8時40分、旧釧北峠到着。ほぼ中間でここまで2・3㌔。1967年に現釧北峠にルートを切り替えるまで、釧路と北見を結ぶ動脈だった道です。実際の旧道は雪の下で、確認することはできませんでしたが、路肩部分と思われる雪の上に茶色のさび付いた看板を見つけました。見ると「釧北線 51号 スピードダウン」とありました。当時の道路標識のようで、多くの人や車が行き交った往時に思いをはせました。峠をすぎたあたりから、緩やかな上りが続き、再び汗も出て来ました。スポーツドリンクなどで水分補給しながら進みます。
9時47分、ウタウンナイ山到着。気温2度。標高818㍍の三角点は見当たりませんでしたが、雄阿寒岳の雄大な眺めは見事で、各自記念撮影。ここで、食事タイム。当初は10時30分出発でしたが、冷え込みがきつく、前倒しして10時17分にスタートしました。
帰路は折り返しとなりましたが、「少し冒険を」ということで、旧釧北峠からオホーツク振興局と釧路振興局の局境のルートを選んで行きました。途中雲が出始め、天候が心配でしたが、12時15分、駐車場に全員無事着きました。
▽個人の感想
一昨年に膝を痛め、今年1月肋骨を骨折して、不安でした。アップダウンはきつくはなかったのですが、体にダメージは残り、回復するのに数日かかりました。しかし、この時期でないと遭遇できない風景は素晴らしいものでした。徐々に体力をつけて、今年の登山シーズンに備えたいと思います。
以上
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歌云内は阿寒カルデラの北壁です。地形的な特徴がつかみにくい、地図読み泣かせのなだらか台地。「独りじゃ来れないね」と皆が口々に言う通り、こういうバリエーションルートに行けるのも山岳会に所属する醍醐味でしょう。
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