12月の研修会は「夏山装備」でした
くしろ山岳会では、毎月第一火曜日の例会のあとに研修会を開催しています。
山岳組織に入るメリットのひとつは、先人から学べること。独学するより数倍速く、体系的に学習できます。
今月のテーマは夏山装備。装備選びの原則や服装、ザック、登山靴、雨具、ストック、パッキングについて学びました。
意外と知られていなかったのが、ザックをフィッティングする順番。
ウエストベルト➡ショルダーハーネス➡スタビライザー➡チェストハーネス
特にウエストベルトの位置が重要で、ザックは「腰で背負う」といわれるほどです。
大型のザックになると荷重の大部分を腰で支えますから、ここのフィッティング次第では、荷物が体と一体化して実際の重さよりラクに感じられます。
「ザックを背負うのに順番なんて意識したことがない」という会員、けっこういました。みなさんはどうですか?
縦走時のザックがどれほどの重さになるのか感覚がつかめるように、負荷をかけて背負う体験会もやってみました。
男性は20kg、女性は15kgです。
パッキングがバランスよくできているパターンと、偏っているパターンも体験。
加重が上に偏っていると、ハンマーみたいな状態に。体を大きく移動させると、バランスが崩れて戻ってきません。これがガレ場だったら・・・考えただけで恐ろしい。
加重が下に偏っているパターンでは、荷上げする時点で嫌な感じです。荷物の内容は変わっていないのに、すごく重くなっている。
極端な設定ですが、パッキングの重要性を再認識しました。
いくら高品質なギアを買っても、使いこなせなくては意味がありません。
年末年始、なかなかフィールドに出かけられない日には、装備にじっくり向き合うのもいいなぁと思った次第です。
今回作成した、くしろ山岳会オリジナル「北海道の夏山装備リスト」です。本州の装備とはちょっと違いますので、ご参考まで。
12月の活動は、残すところ室内人工壁でのクライミング練習、山岳スキーゲレンデ講習会の2つです。会員の皆さんのご参加をお待ちしています。
★くしろ山岳会では、新規会員を募集しています。例会や研修会の見学も大歓迎です。興味のある方は、問い合わせフォームからご連絡ください!